衣川晃弘大先生の見聞会講話集「21世紀を幸せに生きる」第8巻より
2016年(平成28年)2月6日 ベストグループ甲信越地区見聞会 ③
そして五年目には一千億円の売上目標を掲げました。そうするとお金の魅力に負けて、俺の力と言い出したのです。「これは目に見えない力だ」と言っていた時には、働いて下さる方々に「皆のお陰だ。ありがとう、ありがとう」と言っていたのです。
皆に感謝をしていた時は大成功させて頂くのは当たり前ではないですか。ところが、「俺の力だ」と思った時に威張り出したのです。そうすると、人はついて来ないのです。つまり、私は一番大事な人間性を忘れたのです。見えない方のお陰だということを忘れたのです。
そうすると、粗悪な性格になると会社は潰れていくのです。貯めたお金も全て無くしていきました。しかし、お金を無くしたことよりも、人財を無くしたことにショックを受けました。
そして、立ち上がる時に、「なぜ私は会社を潰しかけたのか。それは人格が悪くなったからだ」と気づいたのです。「人間性が悪くなったから会社を潰しかけたのだ」と気づきました。人間性が悪くなったから人が離れたのです。
確かにお金はないよりはある方が良いです。しかし、お金に人生を懸けて、何か素晴らしいことがありましたか。儚い仕事に人生を懸けても、いずれはダメになります。体もいずれは無くなるのです。儚いものに人生を懸けると儚い人生で終わります
儚い人生を素晴らしいものに懸けると素晴らしい人生になります。儚い目先のものに人生を懸けると苦しみの人生を歩みます。素晴らしいものに人生を懸けたら素晴らしい人生になるではないですか。それは、人類や社会のために、本当に素晴らしい人間になることです
皆様は一度しかない人生を、この世の儚いものに人生を懸けているから失敗するのです。私は儚いものに人生を懸けていません。人生は儚いです。いずれはこの体は無くなります。
私は三十五歳に二つ目の会社を作らせて頂いた時に、国に代わって素晴らしい人財を育てることを社訓にしてやってきたのです。特に、四十八歳からインドの偉大なる御方から「道徳と命を尊び、真理の国になる人財を育てなさい」と言われたら、私自身がそうならなければお育てするお手伝いができないと思いました。
衣川(大先生)は肉体に付いた名前で、何の力もありません。ただ、心が力を持っています。善くない心に支配されたら良くないことが起こります。善い心に支配されたら良いことが起こります。素晴らしい心に支配されたら素晴らしいことが起こります。私は、心を変えるお手伝いをさせて頂いています。
善くない心に支配されたら、能力があるだけにもったいないと思います。決定権は全部あなた方が持っているのです。私がどんなに素晴らしい教えをお伝えしたとしても、あなた方がその気にならなければどうしようもないではないですか。
皆、能力があるのです。しかし、その能力を善くない心に支配されたから良い能力が出ないのです。損得の心には感情が出てくるのです。私は損得がほとんどありませんから、感情的にならないのです。
私は全国を回らせて頂き、一円たりともお金を頂いていません。だから私は一切揺らがないのです。金銭を頂くとどうしても善くない心が出るからです。なぜなら、私は生活ができるのに、これ以上貰うわけにはいかないでしょう。もしもお金を貰う気持ちが出たら、能力なんて出ません。
何も貰わないからこそ、真理を語るに相応しい人間に育てて下さったのだろうと思います。そして、真理に到達させて頂いたようです。私は今、悩みや苦しみはほとんどありません。心配や不安もほとんどありません。私の運命は、今のところは最高の運命なのです。私は命に支配されていますから。だから近づく方が幸せになられる方が多いのです。ありがとうございました。
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